日本ピュアソニック株式会社

近日のあれこれ2008年11月28日

前回は「PV Japan2008」にちなんで「太陽電池分野」について意見を述べてみました。「PV Japan2008」からすでに3ヶ月が経過して、その間に我が社が関係する国内のビジネスショーが5つほどありました。(以下の通り)

期間 開催場所 入場者総数
2008分析展 9/3~9/5 幕張メッセ 23,211名
VACUUM 2008 9/10~9/12 東京ビッグサイト 15,415名
Innovation Japan 2008 9/16~9/18 東京フォーラム 45,345名
CEATEC JAPAN 2008 9/30~10/4 幕張メッセ 196,630名
FPD International 2008 10/29~10/31 東京ビッグサイト 68,330名

いまどき流行の「太陽電池」や「太陽光発電」に関する技術話題という観点では、これらのビジネスショーではさほど取り上げられていなかったという印象でした。さて、そこでハイテク関連分野での関心事は「太陽光発電」以外でどのようなものかについて考えてみました。そのバロメーターといってはなんですが、入場者数がある一定の指標かもしれませんね。そうすると「CEATEC」はダントツで一日に4万人の人が押し寄せたということです。まあセット製品の最新型FPDや携帯ツール(PDAやPNDなど)のオンパレードや話題沸騰の「ムラタセイサク君&セイコちゃん」の実演などもあり、おまけに美人コンパニオンさん達がわんさかいましたから、純粋に先端技術を知りたいという関係者がどのくらい来場したのかこのデータでは測定できませんね。そうすると「FPD International 2008」の来場者にやや期待が持てまして、一日あたり2.3万人の動員数ですから、このあたりが関係者のようですね。今年の4月に開催された「FINETECH JAPAN2008」の入場者が三日間で約5.7万人であったことから、この分野への関心が確実に増しているものと思います。

また、昨年の「FPD展」との違いについては、LCDディスプレイの大面積化技術に軽量薄型化が加わったこと、有機・無機EL共に着実に実用化の範囲を広めていること、電子ペーパーの実用化が加速していること、そして小型・中型ディスプレイのタッチパネル化が急速に進んでいることがあげられるでしょう。
 タッチパネルの統計データで2006年の国内規模は300億円足らずとされていましたが、2007年の世界規模が1,300億円程度というデータがあるなど、定かではないものの2015年には5,500億円規模になるだろうというお噂を訊くと、本当のところ驚かされますね。よし我が社もこの分野で頑張らなくっちゃぁ!・・ということで、タッチパネルの性能を左右する機構と技術について調査研究中ですが、たぶん「透明導電膜の形成技術」がキモになるでしょうね! そのあたりは、もうすぐ開催のSEMICON JAPAN2008の会場でよ~く調べてみます。