日本ピュアソニック株式会社

近日のあれこれ2009年1月30日

さあ年も改まり平成21年、西暦2009年の幕開けです。このコラムを読まれる方々のお気持ちは、その数だけ違うものと思われますが、昨年の後半から被っている経済災害には立ち向かうしかないという決意だけは同じにしたいと思う次第です。

毎年のことながら元旦に配達される新聞を見て驚くのは、その広告チラシの多さである。これをつぶさに見るのはよほどの暇人ということだろうが、これが結構面白くコンシューマのニーズをよく現している格好の資料でもある。特に関心をもって見るのは、やはり家電製品やパソコンやディジカメなどのハイテク系製品と車関係である。そのわけは次の理由からである。
・携帯電話:もう長く機種変更をしないで使っており、LCD表示が暗く見づらく、周囲の雑音に弱く、相手の声が聞きづらいことがある。そろそろ換えようかと。
・ディジカメ:シャッタータイミングが遅く撮りにくいし手ぶれ対策機能がなく、大きくて重い。
・テレビ:30型程度のブラウン管式で場所をとる上にアナログ式で、去年画面が映らなくなり修理をしたときに、寿命が近づいているといわれた。
・HDD/DVDレコーダ:160GBのHDD容量でアナログチューナ、DVD対応メディアに制限がある。
・パソコン:仕事で使っているのが二カ所に事務所を持っている合計で7台になり、Windows2000の機種が3台ある。他にOSはXPとVISTAが混在し、他のソフトや周辺機器との整合性に問題が出ていて使いにくい。さらに常時使っていない機種が他に4台もある。
・ストレージ:仕事上の大切なデータファイルの保持や整理が煩雑になっており、クラッシュすると支障が出るおそれがある。
・プリンター、スキャナー:これまで別々の機種を使ってきたが、昨年複合機を購入して、十分な機能を確認したことから、置き換えを検討中。
・小型プロジェクター:これまでにユーザ先のプロジェクターを借用してきたが、そろそろ少人数向けプロジェクターの導入を検討中。
・忘れてはならない家庭用の白物家電の中で、洗濯機、掃除機、エアコンなどなど省エネ型も兼ねて、そろそろ見直すべき頃かと思っている。

こんなことから、熱心にチラシとにらめっこしたが、結局消費意欲に火がつくことはなかった。それは、やはり昨年末に吹き上がった「景況不安」であることはゆがめない。こんなに冷え込んだ気持ちで新年を迎えるのは久々である。しかし、前回述べたように、沈んでいてはいけないのであって、先ずは今年取り組むべき仕事のテーマ整理に集中してみることにした。
 正月気分も抜けた1月11日のNHKニュースで、ドキッとするものがあったが、その報道が民放やネットでのニュースには一切出てこないことにその深刻さを感じる。そのニュースコンテンツとは『中国 希少金属も戦略備蓄へ』というものであった。とくに電子材料として重要な「ゲルマニウムやインジウム」が含まれており、中国からの輸入にたよるインジウムは71%(2007年のデータ)とのことで、総じて希少金属や希少元素材料(レアアース)の輸入依存率は90%を超える状態とのことである。もちろんまだいつからどの程度の「輸出制限策」になるということではない模様だが、そんな悠長なお話しではないことであるヨ!

この図を見ておわかりの通り、なんと私が正月のチラシを見て検討していた製品にもろ絡みのものではないか!やはりこれはゆゆしき状況になっているといわずにおけない。

図(出処:希少金属の備蓄 JOGMEC 200802より)

そのような中でお国も民間も動いているのである。ちょうどこの1月27日に元素戦略/ 希少金属代替開発第3回シンポジュウムが開催されるとのことだが、残念ながら他用があり出席出来ない。

読者の中で参加された方がおられれば幸いである。是非感想をお聞かせ下さい。
Web Page:http://www.w-post.jp/element/

パンフレット写し(元素戦略/希少金属代替開発第3回シンポジュウム)

かように、このテーマは大変重要であり、2007年から具体的な取り組みがなされていることから産業界での事業化が出始めてきているようだ。我が社もこのテーマに関わるお仕事を通して社会に貢献したいと思う次第です。つまりは、この取り組みを通して安定した材料の確保と、我が国が得意とする高品質で魅力あるアプリケーション製品が入手出来るならば、このお正月の希望がなんとかかないそうだと皆様にもお話ししておきたかったのです。やはり、景気回復は輸出頼みより内需拡大と充実した製造立国であることが原則でしょうね。

( Staff S.I )