日本ピュアソニック株式会社

近日のあれこれ2009年5月11日


はや五月になり、ゴールデンウイークもあっというまに過ぎ去りました。「行楽」というお気楽な気分も今年ばかりは昨今の「不景気風邪」のために今ひとつと言うところでしょうか。いやいや「風邪」といえばこちらの方が心配の種でありまして「新型インフルエンザ=豚インフルエンザ」が世界レベルで蔓延している真っ最中で、「フェーズ5」のニアリイ・パンデミックになっているとのこと。五月十日には感染者が4,000人の大台を突破し4,351人、30カ国・地域で死者が52人と報じられました。

(Google map↓)



この騒動は感染者数の増加と拡大がまだ続きそうというニュースと景気減速という不景気風邪が世界中に蔓延していることから、ひょっとして同じウイルスのせいではないかと思いたくなるほどです。タミフルならぬ特別効能ワクチンが必要なのかも知れませんね。

さて、そんな中で四月には「SENSOR EXPO JAPAN’09」や「ファインテック・ジャパン」などの産業展が開催されました。ちょっとだけ紹介!

■ センサエキスポジャパン’09(同時開催1展示会):2009年4月8日~10日の3日間



■ ファインテック・ジャパン(同時開催4展示会):2009年4月15日~17日の3日間



この二つの産業展から受けた景気回復へつながると思われたメッセージは、「センサエキスポジャパン」と「次世代照明技術展」から発信されていたように思います。

● センサエキスポジャパン:

出展数は少なめでしたが、シリコンMEMSをもとにした「センサ」を用いた具体的な製品の紹介がなされていて、特に数ミリ□以内の小さな「流体計測センサ」や「ガス検知センサ」においては、その用途範囲の広さや、環境・省エネルギーに多く貢献できる点がポイントです。さらに高度医療分野に適用が始まっていることや、今後深刻化する高齢者などの身体介護に活躍する「補助ツール」に欠くことができない存在になっていることです。このMEMSセンサは小型化が可能で、小さくなればなるほど応答性が高くなり、エネルギー消費を押さえることができます。そして何よりも均一性能で大量生産ができること等の多くのメリットを兼ね備えています。私たちはこの分野でも頑張ります。


●次世代照明技術展

昨今のTV報道でも盛んに取り上げられているLEDを用いた照明技術が、いよいよ実用段階に入ってきていることを示していました。まあ価格は約50倍ほどですが、寿命が4万時間ほどで白熱球より遙かに長持ちして電気代を考慮すると寿命前にしっかりと元が取れるというお話しだそうです。


電球型LEDランプ(東芝ライテック社製)

一方では有機ELによる照明が出されていて、面発光という特異性から多くのアプリケーションデザインが楽しみですね。


Lumiotec(株):有機EL照明

これらの産業展から発信された次ステップへの産業技術とビジネスチャンスが、たぶん不景気風邪という「新産業インフルエンザ」向けの「ワクチン」なのかもしれません。不幸にして羅漢してしまった患者さん達はこぞってこのワクチンをお試しあれ!

( Staff S.I )