日本ピュアソニック株式会社

近日のあれこれ2009年9月23日


前回の新型インフルエンザにちなんだお話を書いてから暫く時間が空いてしまいました。

その間に目立ったお話しが無かったというせいもありますが、やはりこの8月30日に行われた「第45回 衆議院議員選挙」が大きなお話しとなるでしょう。結果はご存知の通りで次のようになりましたね。

民主(308) 自民(119) 公明(21) 共産(9) 社民(7)みんな(5) 国民(3) 日本(1) 大地(1)改革ク(0) 無所属(6)

本来「政治」と「経済」は密接な関係にあるわけですが、我が国の場合はミクロ的なもののようで、マクロ的にはあまり関連性が無さそうに思えるのは私だけでしょうか。つまりグローバルな関係という点では、昨今問題になっている「金融マター」を除くと(本来は除くことができないものになっていますが)第一次産業分野に関するもので大きく左右されるものという「原則」が、二十世紀の終わり頃から崩れたことに、今日の経済混乱の原因があるように思えます。

これは「価値」というものが、何を基に決まっているのかという点で、大きな命題になるものですが、人間が作り上げてしまった「貨幣」という超合理的な「ツール」がそもそもの間違いだったのかも知れませんね。しかし、今日ではこれが絶対的な支配権を持つような「悲劇的」な世界であるという点では、多くの意見の一致を得ることと確信しています。

さてお堅いことはこれまでにして、最近の話題で「BCP*1」や「BCM*2」について、メディアが頻繁に取り上げていますね(これも結構カタイ!?)。8月11日にかなり大きな地震が東海沖で発生し、すわ!東海沖地震発生かと騒がれたのは記憶に新しいと思います。また昨年6月に起きた宮城内陸地震では、近隣の半導体工場でも被害がありました。このようなことが背景にあり、「BCP*1」や「BCM*2」の話題が多くなっています。さあ皆さんはどのような関心をお持ちでしょうか?

  BCP : Business Continuity Plan 業務(事業)継続計画(p 17)           http://www.bousai.go.jp/MinkanToShijyou/kihonteigen.pdf
  BCM : Business Continuity Management 業務(事業)継続管理           http://www.bousai.go.jp/kigyoubousai/jigyou/keizoku03/06_shiryo02.pdf

これは企業などの事業の継続を阻害する各種のリスク(テロ、伝染病、地震など)に対して事前に分析して、効果的な「方策」を構築しておくことといったものですが、最近の私達の身の回りでは、新型インフルエンザの流行や震度の大きな地震、或いは「地殻変動だ!」と言われる自公連立から民主連合となる政変といった、急激な環境の変化でテロでも起きるのでは(?)・・・なんて、あまり寝付きがよい環境ではなくなっていることから、少しお勉強されておくことをお勧めします。 お勉強したい方は当方までお気軽にどうぞ。(社内や家庭内のもめ事はダメですよ)


さらに話題を変えまして、9月の半ばにはハイテク絡みの産業展やビジネスマッチングのイベントが三つも重なりました。それらは通称「真空展」「LEDジャパン」「大学見本市」というもので、シリコン半導体や化合物半導体、太陽電池、燃料電池、二次電池などなどに絡むテクノロジーイベントでありました。これらのイベントの前に私が聞き及んでいました7月開催の世界的ビッグイベントである「SEMICON ? WEST 2009」の不発に比べて、これらのややアンチシリコン系はどのような市場からの反応を受けるか関心がありました。


※入場者総数:13,781人(3日間)


※入場者総数:5,303人(2日間)


※入場者総数:41,321人(3日間)

これは全くの個人的印象ですが、内容的に面白かったのは「LEDジャパン」でした。会場で最も目立つのは眩いほどの高輝度白色LEDを用いた照明機器で、GaN系デバイスの活躍が体感できるものでした。しかしながら、昨今ではこれらの照明器具が異常発熱や荷重オーバーによる落下という不具合も生じているということから、安全面と同時に工業規格の在り方が問題となっているほどアクティブということでしょう。目下電球型LEDランプは普及領域に達したことから、直管型蛍光灯置き換えLEDモデルの製品化と事業化がデッドヒートになっている段階です。
また、LEDテレビなる新たなブームが着実に広がりを見せており、白色バックライトのLED版とばかり思っているむきも多いかと思いますが、実はRGB三原色発光によるLCDとのコンビネーションディスプレイ(HD)の展開がスタートしています。この技術はソニー社とSAMUSUNG社の頂上決戦になりそうだとのことから、今後目が離せないテクノロジー&ビジネス分野でしょう。

( Staff S.I )